2017年6月 のアーカイブ

2017年6月23日 金曜日

私からすると本校の生徒たちは孫のようなもので可愛くて仕方ありません。かわいいだけではありません。尊敬さえしています。なぜなら彼らが、みんな、しっかりした目的意識を持っているからです。東北から九州・沖縄に至るまで、全国から集まっています。なんとなく入学したのでは、おそらく3年間持たないのではないでしょうか。理由は以下の通りです。標高900メートルの山中にあり、深い森林に囲まれ、居ながらにして森林浴ができます。でも、遊べるところは、まったくありません。鳥のさえずりだけは、ふんだんに聞こえてきます。毎朝、全校朝礼があって100畳敷きの講堂で全員が正座して般若心経や諸真言をお唱えします。足がしびれます。一部の通学生を除き、多くの生徒が、親元を離れて寄宿舎で生活しています。二人部屋が基本です。食事も決まった時間に決まったものを食べています。選択の余地はありません。こんな不自由な中にあっても、特進、スポーツ、宗教、自己探求と、各自が選択したコースで,自己の目標に向かって黙々と自分自身を磨いています。本当に素晴らしい生徒たちです。頭が下がります。不自由に耐え、セルフコントロールのできる生徒こそ、厳しい人生を生き抜く力を身につけられるのだと確信しています。フランスのルソーが、こんなことを言っています。「子供をだめにするのは簡単だ。ほしいというものをすべて与えればいいのだから」と。

みんなちがって みんないい

2017年6月7日 水曜日

「みんなちがって みんないい」 これは、金子みすゞの「私と小鳥と鈴と」という詩の一節です。既成の基準で全ての価値を決めるのではなく、生徒一人一人の個性を認め、生徒一人一人が潜在的な能力を最大限に伸ばせるようにサポートしています。本校には普通科AŁ進学、普通科自己探求、普通科スポーツ、宗教科Ⅰ類・Ⅱ類、更には広域通信制課程マイ・ウェイコースと多くの選択肢があります。北は東北から南は九州・沖縄まで目的意識を持った多くの若者たちが、集っています。各々が、個性的な花を開かせ、全体的に調和する百花繚乱の世界を、この高野山頂に現出しています。1200年の歴史と伝統を持ち、世界文化遺産に指定され、ミシュラングリーンガイドで三ツ星をゲットした、この宗教都市高野山で、あなたも自分探しをしてみませんか。また、港区高輪にある高野山東京別院にはマイ・ウェイコースの東京学習センターがあります。都心にありながら、静寂な環境を保っている別院で学ぶのも一つの方法です。しっかり学習して生きる力を身につけてください。あなたも高野山高校に続く扉をノックしてみませんか。

虚しく往きて実ちて帰る

2017年6月1日 木曜日

804年 弘法大師は唐に留学、805年5月 恵果和尚と出会い、密教の伝授開始、同年8月 密教の教えをマスター、同年12月 師匠の恵果和尚が亡くなり、大師は弟子の代表者として碑文を起草。たった3か月で密教をマスターし、たった7か月で恵果の弟子の代表となる実力と信頼を得ていました。謂わば、ハーバード大学に留学し、たった1年で、首席で卒業してしまうようなものです。まさにお大師さんは天才です。20年の留学期間を課せられながらも、たった2年で、密教をマスターし、806年に帰国します。日本に戻られたらお大師さんが、おっしゃった言葉が「虚しく往きて実ちて帰る。」です。つまり、「唐に行く前は何も知らず、虚しい状態であったが、いまでは唐で多くのことを学び、充実した状態で日本に戻って来た。」という意味です。生徒諸君も、御大師様のこの精神を具現化するために高野山で精進しています。