「こんな夜更けにバナナかよ」を見ましたか

過日、自坊に帰った折に映画を見ました。土曜日の午後6時40分からでしたが、観客は9人しかいなくて、関心の低さに驚きました。そのあとで、原作本も買って読みました。もちろん、映画のパンフレットも買い、隅から隅まで読みました。主人公の鹿野さんには実在のモデルがいます。2002年に42歳で生涯を終えています。筋ジストロフィーというのは長生きできず、成人を待たずに亡くなる人が多いのです。20数年前に、彼は施設型福祉つまり、世話されるだけの人という立場に押し込められるのを嫌って自立生活を選択します。自立と言っても自己選択・自己決定という意味合なのですが、当時としては画期的なことです。公的介護保障などがない時代ですから勇気のいることだと思います。ボランティアの力を借り、閉塞状況に風穴をあけたわけです。ボランティアを感化したという意味においても彼は大した人だと思いますよ。私も若いころに、肢体不自由児施設に併設されていた養護学校で筋ジスの子を何人か見ていますが、残念ながら、成人前に亡くなりました。風邪などひくと急激に悪化します。バリアフリーではなく、更に進めて、ユニバーサルデザインという観点から我々の生活環境を見直してみる必要があります。いい作品なのでぜひ見てください。

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