校長ブログ

12月8日、本校物故者追悼法会が厳修されました。

毎年、恒例の行事でして今回は法会に加えて公開授業、体験入学・体験入寮が合わせて行われました。僧分の私とすれば、11月中旬から法会のことがずっと頭に引っかかっていました。習礼つまり法会の練習を11下旬から12月上旬にかけて4回ほど行いました。法会前日の習礼は本番通りの衣体をつけて本番通りに始めから終わりまで通してシュミレーションを行いました。職衆は宗教科の生徒15人です。中曲理趣三昧の形式で行いました。ちなみに入堂から退堂までのメニューを示しますと、専門用語ばかりですが、云何唄、散華、対揚、唱礼、前讃、理趣経、回向文、後讃、回向、回向伽陀、唱名礼といった具合です。職衆の生徒と導師である私とのコラボレーションというわけでして、要所要所で生徒と合わせなければならない場面があるわけです。登壇して金二丁打ったら云何唄を発音しますので、うっかり忘れると法会が進行しないということになります。「発音」は仏教読みでは「ほっとん」となります。散華、対揚を生徒が唱えている間に私は表白を微音で唱えます。柄香炉と数珠を左手に持ち、決められた句のところで金一丁を打ちます。その後、理趣経の「味清浄句」のところで振鈴に入ります。で、まあ、いろいろな所作、声明がありまして、下礼盤して称名礼を一緒に唱えて終わりとなります。所要時間1時間30分でした。肉体的というより神経がピーンと張りつめていますので精神的に疲れますね。疲労困憊と言ったところです。宿舎に帰って入浴し、食事を取って、あとはバタンキューです。一つの仕事を成し遂げたという満足感は当然、あります。あと、もう一回大事な法会があります。来年2月9日に奥之院燈籠堂で行われる「えひめ丸追悼法会」です。今年の同日の奥の院は氷点下13度だったことを鮮明に記憶しています。法会の後、宗教科の生徒達は廟前の玉川に入って水行をしました。見ているだけで震えあがりました。

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